領地や居舘

フランク王国が分裂して中央の支配力が緩みだし、ノルマン人やマジャール人の侵入が激しくなると、各地の領主は半ば自立して領地や居舘の防備を強化しはじめた。

当初は居館の周りに屏を作り、濠を掘る程度だったが、10世紀の終わり頃から城と呼べる建築物を作るようになった。

多くは木造の簡易なもので、代表的な形態がモット・アンド・ベーリー型である。

平地や丘陵地域の周辺の土を掘りだして、濠を形成し、その土で小山と岡を盛り上げた。

小山は粘土で固めてその頂上に木造または石造の塔を作り、岡を木造の外壁で囲んで、貯蔵所、住居などの城の施設を作るものである。

これは非常に簡単に建築でき、十分な人数が有れば8日間で建築した例もある。

フランス西部で多く使われていたが、ノルマン征服によりイングランド全土に建設された。
update:2010年02月22日